資料室

論文など

病院紹介 高知ファミリークリニック


平成17年度高知県産婦人科医報,2006.5.20
福永寿則 (産婦人科医)



 平成7年4月からくぼかわ病院に勤務してまいりましたが、これまでくぼかわ病院で行なってきた診療、特に産科の部分を高知市、自分のクリニックで行ないたいという思いが強まり、平成17年12月に退職、平成18年1月17日に高知市朝倉横町に高知ファミリークリニックを開院させていただきました。
 悪性疾患や不妊症などは高次医療機関に紹介し、当クリニックでは低リスクの妊娠・分娩管理を中心に、一般的な婦人科疾患も対象に診療させていただきたいと思っています。
 12床の入院室(個室)を用意し、分娩・赤ちゃん誕生をゴールと考えるのではなく、その赤ちゃんの人生の始まり、赤ちゃんが加わった新しい「家族」の始まりととらえ、当クリニックでの妊娠・分娩・産褥の関わりにおいて、良いスタートを始めてもらえるような支援を提供できればと思っています。
 そのためには安全性の確保は基本として当然であり、高知大学医学部付属病院、高知医療センター、国立病院機構高知病院などとはこれまで以上に連携を取り(お世話になりながら)、その上に、妊娠中からの母性の確立・母と子の絆の形成を主眼としたソフロロジー式分娩、新しい「家族」のスタートを一緒に迎える家族立会い分娩・家族同室、そして喜び多い育児につながる母乳育児支援などに取り組みたいと思っています。
 産科医療を取り巻く激動の情勢の中での開院です。「安全」などの基本を常に中心において診療し、何年か後に高知ファミリークリニックが産科施設の一つのあり方として存在する事ができればと希望し、そうなるように努めていきたいと思っています。
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