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             第70回高知産科婦人科学会学術集会(2020.12.12) 一般演題 抄録



新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大下における 
    当院妊産婦のメンタルヘルスについての検討          

高知ファミリークリニック

◯山田るりこ  福永寿則

【目的】当院では2018年8月から子育て支援事業として妊産婦のメンタルヘルスを評価し、必要時に地域の助産師や精神科に繋げる取り組みを行っている。2020年1月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が中国で報告されて以降急速に感染拡大し、未だ世界的に蔓延している状態である。今回、感染拡大下における当院妊産婦のメンタルヘルスについて後方視的に検討した。

【方法】COVID-19の流行が拡大したため感染予防策として、外来付き添い・両親学級・入院中の面会・家族の宿泊・立ち合い分娩などの制限を施行した2020年3月1日〜2020年7月31日に当院で分娩管理した妊産婦を対象とし、産後2週間及び1ヶ月でのメンタルヘルスをエジンバラ産後うつ病質問表(Edinburgh Postnatal Depression Scale: EPDS)と赤ちゃんへの気持ち質問表を用いて後方視的に検討した。

【結果】EPDS≧9点を高得点群、赤ちゃんへの気持ち質問表≧3点を高得点群とした。2020年3月1日〜2020年7月31日に分娩した203例中、EPDS高得点群は2週間で16例(7.9%)、1ヶ月で5例(2.5%)、赤ちゃんへの気持ち質問表高得点群は2週間で26例(12.8%)、1ヶ月で23症例(11.3%)であった。

【考察】COVID-19の流行拡大下では、以前に比べてEPDS及び赤ちゃんへの気持ち質問表での高得点群の割合が高い傾向にあり、精神的な健康状態が不安定になっていると考えられた。

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